各校の取り組みは下のリンクをクリックしてください。
令和5年1月14日(土)に浦和コルソ7階ホールにて第22回特別支援学校職業教育フェアが開催され、県内の特別支援学校から26校が参加しました。
会場展示では、作業学習や専門分野に関する学習の様子がパネルで紹介され、生徒たちが心を込めて制作した製品がテーブルいっぱいに並びました。
当日は約200名の来場者があり、展示品を1つ1つじっくりとご覧いただきました。来場者の方からは、「どの製品も素晴らしいですね」「細かな作業を丁寧に行っていてすごいですね」などの感想を聞きました。また、「これはどのように作ったのですか?」「販売はしていないのですか?」などのご質問もいただきました。
当日の様子はこちらをクリックしていただきますとご視聴できます。
今回はコロナ禍の開催ということで、頒布活動や対面でのやりとりを遠慮させていただきましたが、また皆様のご要望にも添えるよう、よりよい開催方法を検討して参ります。
なお、各校の取組の紹介動画は引き続き公開しておりますので、ぜひご覧ください(上記アイコンよりご覧になれます)。
第22回特別支援学校職業教育フェアの開催に寄せて
日頃より、本県特別支援教育の推進につきまして、御理解と御協力を賜り心より感謝申し上げます。
さて、長期化するコロナ禍により、障害のある生徒たちの働き方も、テレワークや在宅勤務など大きく変化してきています。また、GIGAスクール構想の実現により1人1台端末が整備されつつあります。こうした状況を受けて、国では新しい働き方を踏まえた進路選択を想定した指導・支援が必要であるとし、効果的な指導法による学びの充実をめざして研究に取り組んでいます。埼玉県においても国の委嘱を受けて、令和3・4年度の2か年で、特別支援学校高等部の職業教育において、ICTを活用した活動を前提とする指導計画、指導方法、教材・コンテンツ等の開発、効果的な指導の在り方等について、研究を進めているところです。
自立と社会参加は特別支援学校における大きな教育目標です。「自立」の定義は難しいですが、「毎日の暮らしにおいて、時に他人の手も借りながら、多くの選択肢の中から必要と思うことを選び取ること、また失敗してもそこから学び、試行錯誤しながらも人生を築いていくこと」と書いている方がいらっしゃいました。そうした「自立」のためには、職業的自立、経済的自立が重要です。
特別支援学校では、生徒たちが様々な作業活動に取り組みながら、働く意欲を培うとともに、将来の職業生活や社会自立に向けて、その基盤となる資質・能力を育んでいます。このフェアは、多くの方々に特別支援学校への理解を深めていただくため、そして障害のある生徒等のさらなる雇用促進につながることを企図して開催されています。今回もコロナ禍のため、例年実施している販売や実演はなく、作業学習や専門分野に関する学習の様子や製品等の展示のみとなりますが、この機会に多くの方に来場いただき、特別支援学校の魅力を知っていただきたいと思います。
結びに、今回の開催にあたり、御準備いただきました事務局をはじめとする多くの皆様方の御支援、御協力に、改めて感謝申し上げます。そして、お越しいただきました皆様方には、子どもたち一人一人が秘めている可能性やパワーを実感していただければと存じます。引き続きの御理解と御支援をお願い申し上げ、開催に寄せての御挨拶とさせていただきます。
埼玉県教育局県立学校部特別支援教育課長 橋本晋一